ここでは事故を起こしてしまった車は一体どのようにして修理していくのか、おおまかに4段階に分けて実例をご紹介します。
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この車はBMW320iです。後ろから衝突されてしまい、前にいた車との間に挟まれたという事故内容です。
今回は後ろの事故のみ取り上げます。ではこの車を修理していきましょう。
ここでは事故を起こしてしまった車は一体どのようにして修理していくのか、実例をもとにご紹介しています。
以下はチェックと鈑金です。
まずは損傷箇所を確実に把握する為にその辺り一帯をばらし、リフトで上げチェックします。
事故の衝撃は左右のリアフェンダー、フレーム、クロスメンバー、フロア―、ルーフなど車両中央付近まで及んでいます。
ジグへのセットを開始します。ジグは1mm単位でセットしていくのでより確実に骨格部を修正できます。
この場合センターフレーム付近まで寸法が狂っていました。
まずアラ引きをし大よその修正をします。
これで奥のほうのフレームの寸法やルーフなど衝撃部分から遠い部分から修正していきます。
よって大きな事故ほどこの工程が重要になっていきます。
損傷がひどく交換したほうが良いと判断したパネル類を外し又は切断します。
交換パネルは左リアフェンダー、フロアアッセンブリ、トランクパネル及びバックパネルです。
その他は鈑金修正です。
新品パネルなどを仮組みしながらさらに修正していきます。
大体の寸法が出てきました。
新品パネルを取り付ける為にパネル接合部分に防錆処理など溶接の前準備をします。
ここでは事故を起こしてしまった車は一体どのようにして修理していくのか、実例をもとにご紹介しています。
これはトランクルーム内の写真です。
各部インナーパネルや寸法も出たので新品パネルを溶接します。スポット、ミグ、酸素などその箇所に適した溶接をしていきます。
各パネル溶接が終了しました。
溶接部分をサンダ―で処理し、ルーフや右のリアフェンダーなどを鈑金し、塗装する部分は仕上がりを良くする為に付属部品を取り外します。
トランクパネルなどを仮組みし、ジグから下ろします。
溶接部分や鈑金部分にパテ処理し更にさび止めやシーラーなどの処理を加えていきます。
下回りにも石跳ねや雨などで錆びない為にシーラーを吹付けて新車時と同様に仕上げて行きます。
車を下ろして塗装しにくい部分は塗装しておきます。
そしてタイヤやサスペンションなどを組付けてリフトから車を下ろし、下回りは完成しました。
塗装へと車をまわします。
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このページは塗装についてです。
トランクルーム内を新車時と同様に塗装します。見た目の為だけではなく防錆処理などの効果もあります。
塗装工程に入りまずは下地処理です。
パテや傷の部分をサフェ―サーで目消しをします。サフェ―サーを塗装することで防錆性、隠ぺい性、塗料の密着性などの効果を得られます。
サフェ―サーを研ぎ更に細かくラッカーパテを使って仕上げれば完了です。この下処理が塗膜の持続性に深く影響します。
ブースに入れて塗装しない部分に塗料がかからない為と車から出る埃などを防ぐ為にマスキングします。
いよいよ塗装開始です。まずはベースコートを大体3~4回ぐらいに分けて吹付けます。
続いてクリアーコートです。クリアーは2~3回ぐらいに分けて吹付けます。 これが終わるとブースで暫く熱を加えて焼き付けます。この他のトランクやバンパーも同様に塗装します。
塗装を乾燥させます。磨き工程作業を済ませから再び鈑金に戻り破損しているものは新品部品に交換し元通りに組付けて行きます。
ここでは事故を起こしてしまった車は一体どのようにして修理していくのか、おおまかに4段階に分けて実例をご紹介しています。
全ての工程が終了し、綺麗に仕上がりました。
組み上がったら再度、塗膜の状態、立て付け、水漏れ、各電機装置などの作動や必要であれば、
ホイールアライメントやライトテスターによる光軸など複数人数により点検をします。
入念に点検したあと室内外の洗車をし、テスト走行などを経て完全乾燥するまでの間、雨や引っ掻きキズ等から塗膜を守る為にコーティング剤でコートします。
これらの鈑金塗装の流れは一例です。故障した箇所や損傷度合により、作業は変わります。 DRPネットワーク(株)の加盟店では、全国統一基本サービスを提供しておりますので、ご入用の際は、是非一度、ご相談ください。