車が故障してしまった際には、その修理にかかる金額はもちろんのこと、修理期間も気になるものです。
修理に日数がかかってしまう場合、代車を用意してもらえるパターンがほとんどですが、慣れない車を運転するのはあまり気が進みませんね。
特に遠出する予定が目前に迫っているときなど、可能な限り、そのときまでに修理を間に合わせたいものです。
そこで今回は、様々なケースごとに異なる修理期間の目安について、詳しく説明していきます。
最近の車は壊れにくくなったと言われてはいますが、基本的に車は、多数の消耗部品で構成されています。
安全に車を運転するためには、消耗部品を定期的に修理・交換しなければなりません。
ブレーキパッドやベルト類といった一般的な消耗部品を交換する場合、メーカーや部品商(業者)が十分な在庫を確保しています。
なので、依頼したその日のうちに、修理が完結することが多いようです。
修理期間が長くなってしまいがちなのが、「故障診断が必要な修理」のとき。
例えば、「ときどき、エンジンの調子が悪い」「エアコンが効かないときがある」
「朝だけ、アイドリングでエンジンが止まってしまう」といった場合、まず整備工場で問題の症状を再現し、
原因を究明してから、部品を発注して作業に取りかかる……という段取りになります。
なので単純な部品交換よりも、修理期間が長くなってしまうことが多いのです。
故障診断が必要な修理の際には、最短でも3日~1週間ほどかかってしまうと考えておいた方がよいでしょう。
比較的、修理期間の目安をつけやすいのが鈑金修理です。
ここでは、車両保険を使わずに、実費で鈑金修理を依頼する場合の修理期間について、以下に具体的な例を挙げて説明します。
鈑金修理は色を塗るだけなので、すぐに終わるだろう……そんな印象を持っている方もいるかもしれません。
実は鈑金塗装は、「色を塗るだけ」ではなく、
傷の研磨・へこみやゆがみの修正・パテの盛り付け・パテの研磨・下地塗装・色の塗装……といった多くの工程で行われています。
軽微なバンパーのスリ傷であったとしても、2・3日の余裕をもって修理に出した方がよいでしょう。
事故で故障し、車両保険や、事故相手の対物保険を利用して鈑金修理を依頼する場合、前述の修理期間例におよそ3日を足した期間が目安となります。
車両保険を利用する際には、保険会社との作業内容の協定が必要です。
その協定にかかる期間が、およそ3日。その後、修理に取り掛かることになるので、修理にかかる日数がおよそ3日、長くなるのです。
また、損害が大きいときには協定だけで1週間ほどかかってしまうこともあります。
以上のように、修理に必要な期間はケースによって異なります。まずは修理工場に問い合わせ、修理期間の情報も含めた見積もりを出してもらうようにしましょう。