長いこと、大事に乗ってきた愛車を修理に出そうとしたら「車が古すぎるので、部品の在庫がありません」と言われてしまったことはありませんか?
昭和のノスタルジックカーというわけでもなく、たった15年前の国産車なのに。けれど、諦めることはありません。
ここでは、修理のための部品を調達する方法や、古い車を修理に出す際に気をつけるべきポイントなどについて、詳しくご説明していきます。
街中では古い車がたくさん走っているのに、なぜ自分の車の修理はできないと言われてしまったのでしょうか。
その理由は、業界団体や経産省の指針にあります。
新品部品のストックは最低で6年、平均で10年程度が指針とされており、それを超えると入手が困難になります。
それゆえに、10年以上前の車だと、その車の新品部品在庫がない……といったケースが多くなるのです。
長年乗った車に愛着があり、どうしても修理して乗り続けたい。
または、新車を買う余裕はないので、できるだけ安く修理したい……そのように考える方も多いでしょう。
実は、新品部品ではなく、中古の部品でも修理は可能です。
ただし、ディーラーなどが用意してくれる新品部品には、メーカーの品質保証がなされているというメリットがあります。
それをふまえたうえで、中古部品での修理を希望する場合、修理専門の業者を探してみてください。
見積もりを依頼する際には、部品を取り換えなくてはならないのか、取り替える部品は中古で代用できるのか、
もしくは溶接で済むのか、などを確認し、どの程度までコストを抑えられるか細かく相談してみましょう。
以前は、中古部品を調達する場と言えば、近隣の解体屋でした。
最近では、インターネットオークションが主流となっています。
インターネット環境があれば、全国、あるいは全世界から部品を取り寄せられるようになりました。
人気車種の場合、廃車になったものを部品取り出し用に所有しているケースもあります。
マフラーやホイールなどは社外品が発売されているので、それを装着するという方法も。
多くの車種が流通している日本は、まさにリサイクルパーツの宝庫です。長年連れ添った愛車を簡単に廃車にすることなく、大切に乗り続けてください。
修理のコストを抑えるその他の方法として、「旧車愛好家同士でまとまったロットを注文する」といったやり方もあります。
また、愛車に長く乗り続けるためには、なんと言ってもよいディーラーや、よい修理業者に巡り会うことが大切。
得意とする修理や技術、パーツの仕入れ方についてはショップごとに様々ですので、複数のショップに問い合わせ、愛車にぴったりのホームドクターを見つけましょう。