自動車には、走行によって消耗する部品があります。これらの消耗品をこまめにチェックしておけば、
故障のリスクを低減でき、車検整備時の費用の節約にもつながります。そこで今回は、自動車の消耗品についてご紹介します。
自動車の使用者に課せられる法定12ヶ月点検を、自分で行う際にも役立つ知識ですので、ぜひ覚えておきましょう。
エンジンオイルには、エンジンルーム内を循環し、エンジンの摩耗を防ぎ、かつエンジンを冷やす働きがあります。 また、汚れを取り込むことで劣化していきます。そのため、エンジンオイルは走行5,000km程度ごと、または半年に一度の交換が必要です。
オイルフィルタには、エンジンオイルに溶け出した鉄粉やカーボンを濾過する働きがあります。オイル交換の2回に1度は交換しましょう。
エンジンに送る空気を浄化するフィルター。目詰まりすると、燃費や加速が悪くなります。走行50,000km程度ごとに交換が必要です。
エンジン始動時にスタータに電力を供給します。 メーカー推奨の交換時期は2年ですが、4年以上長持ちするバッテリーもあります。 寒い時期にエンジンがかかりにくくなってきたら、交換のタイミングだと言えます。
エンジンの冷却水に使う不凍液で、凍結防止効果もあります。 交換時期は2年に一度。LCCが劣化すると、ウォーターポンプやラジエターの腐食など、 冷却系にトラブルが発生し、エンジンがオーバーヒートするおそれも。早めの交換を心掛けましょう。
ブレーキを作動させるためのオイル。水分を吸収しやすく、水分量が多くなると、 長い下り坂などでブレーキを多用したときにオイルが沸騰して気泡が発生し、制動不能に陥ることがあります。 また、成分が劣化するとシリンダーを腐食させることもあるため、2年に一度の交換が必要です。
ディスクブレーキのローターを両側から挟み込んでタイヤの回転を止める樹脂などの複合素材でできたパッド。 新品は厚さが10mm程度ありますが、ブレーキをかけるたびに摩耗していくので、 走行30,000km程度ごと、またはパッドの厚みが3mm以下になったら交換します。
タイヤの種類にもよりますが、通常は走行50,000km程度で交換します。 ただし、摩耗の仕方は前後左右で異なるため、タイヤローテーションをすることで寿命を延ばすことが可能です。
ガソリンと空気の混合気に火花で点火するためのプラグ。 通常のプラグは40,000km程度ごとに交換ですが、高性能のプラチナプラグ、イリジウムプラグは100,000km程度ごとの交換でOK。
フロントウィンドウやリアウィンドウを洗浄するための洗剤。 足りなくなったら補充します。とても簡単な作業ですので、自動車に詳しくない方でも問題なく行うことができるでしょう。