愛車を長持ちさせるためには、普段からのメンテナンスが大切です。
こちらでは、業者での修理後に必要な、自分でできる自動車のアフターケアの方法を紹介します。
難しいことではありませんし、定期的に行うことで愛車の寿命をぐっと伸ばすことができるので、覚えておきましょう。
自動車の血液とも呼ばれるエンジンオイルには、潤滑、冷却、洗浄、密封、防錆の効果があります。
どれも大切な役割であり、多く入れすぎても他の部品に悪影響を及ぼしますし、少なすぎてもエンジンを焼きつかせてしまいます。
エンジンオイルの交換は、5千kmに1回の頻度で行うのが一般的ですが、汚れが目立つようならば早めの交換をおすすめします。
確認方法はとても簡単ですので、小まめにチェックしてトラブルを未然に防ぎましょう。
1.まずエンジンを掛けて暖機運転をします。
2.エンジンを止めて5分ほど油面が安定するのを待ちます。
3.ボンネットを開けて、エンジンブロックのオイルレベルゲージを引き抜き、ウエスでオイルを拭きとります。
4.オイルレベルゲージを一旦戻した後、もう一度引き抜いて付着しているオイルを確認し、加減ラインを下回っていたら補充が必要です。
減り幅は5千kmで0.5リットルだと言われているので、著しく減りが早いようならエンジンの故障を疑った方がよいでしょう。
また、汚れはウエスにオイルを垂らして調べます。
黒く変色しているようなら、交換が必要です。
新品のオイルの色を知っておくと比較しやすいので、オイル交換の際には一度確認してみてください。
バッテリーは、エンジン・スターターやライトなど、自動車の電装系へ電力を供給する重要な部品です。
長年使用したバッテリーは、放電と充電を繰り返すことで劣化し、充電機能が低下します。
特に冬はバッテリーの機能が弱まりやすいので、小まめな点検・メンテナンスを行うようにして下さい。
メーカーでは2~3年をバッテリーの交換時期としていますが、使用状況によっては耐用年数を延ばすことも可能です。
なかには6年ほども使われているものもあります。
バッテリーには、バッテリー液と呼ばれる電解液が使用されています。
これは、充電を補助する役割を担っており、使っているうちに蒸発し減少していきます。
限度以上に減ってしまうとバッテリーの破裂に繋がる恐れもあるため、小まめに点検をし、補充してあげることが必要です。
チェック方法としては、上面のカバー部にあるインジケーターを見るのが最も簡単でしょう。
インジケーターが装備されていない場合は、直接バッテリーの側面を見て液量を確認してください。
急なトラブルを防ぐためには日ごろからバッテリーの状態をチェックしておくことが必要です。
電圧を測るための専用のバッテリーチェッカーが、カー用品店などで販売されているため、そちらを使用してみるとよいでしょう。
タイヤに関しては、減り具合をチェックします。
走行と共に摩耗しますので、溝が減ってきたら交換が必要です。
また、メーカーではタイヤの寿命を5年程度としています。
走行距離が少なくても、古くなったタイヤは劣化によりグリップ力を失い、事故の危険性を高めるため、これも交換の対象となります。
さほど距離を走っていなくてもタイヤの減りが早い場合は、空気圧を確認してください。
真ん中部分が極端に減っているようであれば空気圧が高く、両端が減っていれば空気圧が低くなっていると考えられます。
空気は時間と共に抜けてしまうので、1か月に1回程度は給油の際に補充するとよいでしょう。
また、保管場所に注意することでタイヤを長持ちさせることができます。
タイヤの保管は、雨を受ける場所、直射日光の当たる場所、熱の当たる場所を避けて下さい。
屋内での保管が無理であれば、タイヤケースに入れるのも効果的です。
自動車のケアは、業者に修理をしてもらってそれで終わりではありません。
こちらで紹介したような、自分の出来る範囲の点検、メンテナンスを習慣化して、愛車の劣化やトラブルを未然に防ぎましょう。