鈑金塗装業は数ある自動車関連の仕事の中でも、生き残り競争の激しい業界のひとつです。ここ数年は、業界全体の総売上が減少しているにも関わらず同業者は増加するという逆転現象にあり、ライバルたちから一歩リードするためには、独自の経営戦略が必須だと言われています。
ここでは、鈑金塗装業界で生き残るためのポイントをいくつか紹介していきます。
大手自動車メーカーでは、多くのディーラーが火、水といった平日を定休日にし、営業時間も9時30分?19時30分が一般的です。ディーラーの定休日にあえて営業することで、新たな客層を獲得できる機会は増えるはず。
また、事故や故障は昼夜問わず、どんな時間帯でも発生するわけですから、営業時間も早朝から、もしくは深夜までと、他のディーラーの営業時間とずらしてみてはいかがでしょうか。早朝であれば出勤前のサラリーマンやOLが修理車を入庫するのに便利でしょうし、新規顧客獲得の可能性が高まります。
いずれにしても、競争が激化する現在の状況の中では、大手ディーラーのように決められた営業時間内で、という対応ではなく、顧客のニーズに合わせて柔軟に、臨機応変に対応する姿勢が求められているのは事実です。
スマートフォンやタブレットユーザーが幅広い世代で急激に増え、今や、自分にとって必要な情報はインターネットで収集する時代です。つまり、鈑金塗装業の営業にも、ホームページやブログなどインターネットを用いた宣伝は欠かせません。
ホームページやブログを開設すれば、高い宣伝効果が得られるだけでなく、問い合わせフォームや予約専用ページを設けることで、非常に多くの時間が割かれてしまう電話でのやり取りを減らすことができます。
また、新規顧客が一番知りたい情報は、修理にかかる金額がどれくらいになるかということですので、ホームページに大まかな価格表を掲載するのはもちろん、オンライン上で見積もりができるサービスは大変重宝されます。
また、問い合わせフォームからは、問い合わせ時に入力するユーザーの住所など、顧客リストに活用できる情報を得ることができるので、その後のダイレクトメールや案内広告の発送にも役立ちます。
生き残り競争が激化する中、町の小さな工場が大手ディーラーや大手フランチャイズに立ち向かうのはとても困難なことです。
そこで、志を同じくする自動車鈑金塗装修理業者が協力し合い、情報の共有、顧客の収集などを行う方法を取り入れているケースも多いようです。
「DRPネットワーク」も、そういったケースのひとつ。全国に加盟店工場があり、ネットワークを広げています。「DRPネットワーク」の加盟店には、損害保険会社や保険代理店などから直接、修理の依頼が入ります。
修理車の入庫台数が増えるということ以外にも、資材の集中購買によってコストを削減できたり、加盟によって社会的信頼や信用を確保できるなど、多くのメリットが考えられます。
ぜひこの機会に、加入を検討してみてはいかがでしょうか。